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虚血性大腸炎とは?

[2021.11.30]

虚血性大腸炎とは大腸を支配する細い動脈の枝の閉塞や狭窄によって大腸の粘膜内に出血を起こす良性の疾患です。50歳以上の高齢者かつ女性に多く、高血圧・動脈硬化・糖尿病・喫煙歴がある方に起きやすいとされます。原因は高血圧、動脈硬化などによる細い動脈の閉塞、便秘や下剤などによる腸管内の圧力の上昇などが考えられています。一過性のものが多く、突然の腹痛・血便などが起こります。腹部CTや腹部エコー検査、大腸カメラで腸のむくみを認めることで診断がつきます。治療としては禁食・点滴などの内科的な治療で数日で改善することが多いです。予後は良好ですが10%の方で再発することがあるとされています。また、O-157などの感染性腸炎、潰瘍性大腸炎でも同じような症状や検査所見を認めることがあり注意が必要です。ご心配な方は一度ご相談ください。

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