過敏性腸症候群の診断基準について
[2023.05.15]
過敏性腸症候群とは大腸などに異常を認めないにもかかわらず便通異常(便秘、下痢、もしくは便秘と下痢を繰り返す)と腹痛を認める病気です。近年、増加傾向であり有病率は15%程度とされており加齢とともに低下する傾向にあります。診断基準についてはRomeⅣ分類(2016年)を参考にすると以下のようになります。
・繰り返す腹痛が、最近3カ月以内に平均して1週間のうち少なくとも1日あり、以下の①~③のうち2項目以上を伴うもので、少なくとも6カ月以上前から出現しているもの
①排便と関連する(排便によって症状が軽快する)。
②発症時に排便回数の変化がある。
③発症時に便形状(外観)の変化がある。
治療薬は様々なものがあります。症状が気になる方は一度ご相談ください。